高血圧とは?仕組み・合併症・血圧管理のポイント|わかばやしクリニック|豊田市の内科・耳鼻咽喉科

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高血圧とは?仕組み・合併症・血圧管理のポイント





こんにちは、わかばやしクリニック 内科です。

【高血圧と言われたら?】

– 日本の高血圧の方は約4,300万人といわれています。
– 診断基準は、診察室血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上です。
– 自覚症状に乏しいまま、脳・心臓・腎臓の血管に負担がかかり続けることがあります。
– 生活習慣の見直しと、必要に応じた医療機関での相談が大切です。

◽️高血圧とは?

血圧は、心臓が送り出す血液の量と、血管の抵抗によって決まります。塩分(ナトリウム)の摂り過ぎによる体内の水分量の増加、自律神経やホルモンの働き、動脈硬化による血管のかたさなどが重なると、血圧の高い状態が続きます。原因を特定できない「本態性高血圧」が大部分です。腎臓やホルモンの病気などが背景にある「二次性高血圧」もあります。

日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」でも、診断基準は据え置かれた一方、降圧目標は患者背景によらず診察室血圧130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)に統一されました。ただし、副作用や体調を見ながら個別に判断することが重視されています。

◽️現在の高血圧に関する様々な統計結果について(2026年時点で公表されている最新値)

– 治療によって血圧が良好にコントロールされている方は、約27%程度にとどまるとされています。
– 令和5年患者調査では、高血圧性疾患で継続的に治療を受けていると推計される方は約1,609万人。
– 2025年国民生活基礎調査(2026年7月公表)では、通院の理由として男女とも高血圧症が上位に挙がっています。
– 令和6年国民健康・栄養調査(2025年12月公表)では、食塩摂取量の平均は9.6g(男性10.5g、女性8.9g)でした。国の目標(健康日本21〔第三次〕)は7gです。

◽️主な合併症

高血圧は、脳心血管病や腎臓病、認知症の発症リスクを高める疾患です。

– 脳卒中(脳梗塞・脳出血):令和7年(2025年)の人口動態統計(概数)で、脳血管疾患による死亡は10万355人、死因の第4位でした。
– 心臓病(心筋梗塞・心不全など):心疾患(高血圧性を除く)による死亡は22万447人で、第2位でした。
– 慢性腎臓病:腎臓の細い血管が傷むと腎機能が低下します。腎臓の病気がさらに血圧を上げる悪循環も起こり得ます。
– 認知症:高血圧は発症リスクを高める要因の一つとされています。

※死亡数は、高血圧以外の要因も含めた病気全体の数値です。

◽️ Q&A

**Q1. 症状がなくても受診は必要ですか?**

A. 高血圧は自覚症状に乏しいことが多い病気です。健診などで血圧の高さを指摘された場合は、症状がなくても、一度医療機関にご相談ください。

**Q2. 家庭での血圧測定は必要ですか?**

A. 診察室では緊張で高くなる「白衣高血圧」があります。反対に、診察室では正常でも家庭で高い「仮面高血圧」もあります。学会は家庭血圧の測定を強く推奨しています。起床後と就寝前など決まった時間に、座って安静にしてから測り、記録を診察時にお持ちください。

**Q3. 減塩はどの程度を目指せばよいですか?**

A. 平均摂取量は9.6gで、国の目標は7gです。まずは汁物や漬物、加工食品の量に気を配ることから始めてみましょう。医師から個別の目標を示された場合は、それに従ってください。


**Q4. 血圧が下がったら、薬をやめてよいですか?**

A. 自己判断での中止はお控えください。血圧が安定しているのは治療の効果による場合が多く、中止すると再び上がることがあります。調整は医師とご相談ください。

血圧が気になる方は、お気軽に当院へご相談ください。当院内科については、こちらをクリックして下さい。

参考文献

– 日本高血圧学会. 高血圧管理・治療ガイドライン2025. ライフサイエンス出版; 2025.
– 厚生労働省. 令和5年(2023)患者調査の概況. 2024.
– 厚生労働省. 2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況. 2026.
– 厚生労働省. 令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要. 2025.
– 厚生労働省. 令和7年(2025)人口動態統計月報年計(概数)の概況. 2026.


監修者:
わかばやしクリック 内科
小林直人 著・編
(内科学会認定医・腎臓学会認定専門医)